髪や頭皮に優しく人気の高いアミノ酸シャンプー。
アミノ酸の成分は髪の栄養分のタンパク質を補う役目があるので、ダメージした髪の補修や保湿の効果も期待されます。
他のシャンプーとの違いは、天然由来の界面活性剤を使用しているので、洗浄力はマイルドで髪や頭皮にやさしいという点です。
アミノ酸系シャンプーに替えたんですが、頭皮が少しかゆいんです。
アミノ酸シャンプーは確かに肌や髪に優しいですが、頭皮に残りやすくしっかり流さないといけません。
すすぎ残しは他のシャンプーでもいけませんが、アミノ酸シャンプーは性質上頭皮に残りやすいシャンプーです。
シャンプー時間の3倍は時間をかけてすすぎ洗いをしましょう。
じゃあ、髪がきしむ感じもアミノ酸シャンプーの特長なの?
というよりも、市販の多くのシャンプーには「シリコン成分」が入っているために手触りがよかっただけ。
市販のシャンプーは高級アルコールを使っており泡立ちがよく、洗浄力が高いものが多いです。しかし、洗浄力が高いということは指通りが悪くなってしまします。
そこで指通りを良くするためにシリコン成分をいれるわけです。
本来はシリコンが不要なのに”仕上がりを良く見せるため”にシリコンを配合しているということです。
アミノ酸は髪に必要な成分な上、髪のダメージ補修や保湿の効果が期待できます。はじめはきしむこともありますが、数ヶ月使い続けると変わってきます。
目次
アミノ酸系シャンプーの見分け方
アミノ酸系シャンプーとは「アミノ酸由来の洗浄成分」がメインで使われているシャンプーのことです。
代表的な成分を紹介しましょう。
- ココイルグルタミン酸Na
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ラウロイルメチルアラニンNa
- ココイルメチルアラニンNa
- ラウロイルサルコシンNa
- ココイルサルコシンNa
- ココイルグリシンNa
「グルタミン酸・アラニン・サルコシン・グリシン」という名称が入っているか否かです。
- 〇〇グルタミン酸××
- 〇〇アラニン××
- 〇〇サルコシン××
- 〇〇グリシン××
〇〇に入るのは「ラウロイル・ココイル・ステアロイル」」のうちどれか。
それぞれの刺激の強さは以下の通りです。
ラウロイル>ココイル>ステアロイル
××に何が入るかで仕上がり感も違ってきます。
- カリウムK ⇒ さっぱり感が強い
- ナトリウムNa ⇒ KとTEAの中間
- トリエタノールアミンTEA ⇒ しっとり感が強い
アミノ酸系シャンプーのメリット&デメリット
アミノ酸系シャンプーは弱酸性で洗浄力が発揮できるシャンプーです。
アミノ酸由来の洗浄成分は高価なのでシャンプーの価格も高いのがデメリット。さらに、低刺激な一方で洗浄力が弱いため脂性肌の男性などスタイリング剤を多めにつける方は二度洗いが必要になることも。
でも実は、その二度洗いがアミノ酸シャンプーのメリットを最大限に発揮できるのです!
一度目のシャンプーで大体の汚れを落としたら、二度目のシャンプーでしっかり泡立てたら【頭皮と髪を泡で数分パック】します。
こうすることで、泡に含まれるアミノ酸成分で髪や頭皮の補修や保湿ができツルツルの仕上がりに。
ただし!
すすぎ残しは頭皮のかゆみの原因になることも。しっかりと流しましょう。
デメリットがメリットになることも。
その逆もしかり。
特性と使い方をしっかりと守れば、アミノ酸シャンプーのその優しい成分で頭皮の乾燥を守り、健康な髪を成長させることに繋がります。
アミノ酸シャンプーについてはこちらの記事もおすすめです。
アミノ酸系シャンプーが合わない?
かゆみの原因はすすぎ残しとは言いましたが、それ以外にも原因があることも。
考えられる原因は3つ。
- アレルギー
- 誤ったシャンプーの洗い方
- シャンプーを替えたばかり
さらに髪のきしみが気になることも。
① アレルギー
アミノ酸シャンプーにも含まれるケラチンは、髪の成分のタンパク質と同じもの。
なかには、そのケラチンにアレルギー反応を起こしてしまう方がいます。
解決策としてはアミノ酸シャンプーを使わないことが一番。植物性にアレルギーなどがなければボタニカル系(植物由来の成分やオイル)がおすすめです。
市販で言うとボタニストが手頃ですね。
髪が細い方、ボリュームが出づらい方にもおすすめのボタニストは、ドラッグストアで市販のシャンプーを買うなら、まずは一度試してもいいと思います。
サロンのシャンプーや高額なシャンプーを続けられない方、合わない方も試しす価値あり。
② 間違ったシャンプーの洗い方
アミノ酸系シャンプーは他のシャンプーよりも、頭皮や髪への保湿力が高いことから頭皮に残りやすいです。
そのためシャンプーのすすぎ残しが原因で頭皮がかゆくなったりすることもあります。
また、アミノ酸系シャンプーは市販の高級アルコール系シャンプーよりも泡立ちが悪いことが多く、泡があまり立たない状態でシャンプーをしていると頭皮やヘアトラブルにつながります。
正しいシャンプーの手順を公開!
自分の洗い方と比べて見ましょう。
- 洗う前にブラッシング
- シャワーの温度は38℃前後に設定
- 予洗いは3分を目安に地肌からお湯をしっかり通す
- シャンプーは手で軽く泡立て後頭部⇒側頭部⇒頭頂部の順番で泡立てる
- 頭皮をやさしくマッサージするようにもみ洗い(絶対にこすらない)
- シャンプーの洗い残し・すすぎ残しがないようにしっかりと流す
- トリートメントは頭皮にはつかないようにつける(中間~毛先のイメージ)
予洗いとすすぎ洗いってそんなに大事なんだ?
むしろシャンプーよりも大事。
予洗いだけで汚れの約70%は落ちますし、すすぎ残しは頭皮トラブルの原因にしかなりません。
③ シャンプーを替えたばかり
特に、市販の高級アルコール系シャンプーからアミノ酸系シャンプーに切り替えた場合、頭皮の状態がアミノ酸系シャンプーに慣れるまでに時間がかかります。
高級アルコール系シャンプーは、洗浄力が高いため、頭皮の皮脂汚れを必要以上に洗い流している可能性が高いです。
人によって個人差はありますが、頭皮や髪の状態が整うまでには数日~数ヶ月かかります。
どうしても髪のきしみや頭皮のかゆみが気になる場合はコンディショナーやトリートメントをアミノ酸タイプではない別のタイプに替えてみましょう。
かゆみなどがひどくない場合、しばらく使い続けてみましょう。
アミノ酸系シャンプーは数ヶ月かけて髪の変化を感じられるようになっていきます。
しばらく使い続けてみたものの、頭皮トラブルやヘアトラブルが治らない場合は使用を控えましょう。
アミノ酸系シャンプーが合う方・合わない方
アミノ酸系シャンプーが合う方と合わない方についてご紹介します。
- 敏感肌
- 乾燥肌
- アトピー肌
- 頭皮トラブル(かゆみ・べたつき・ニキビ・乾燥等)がある
- ヘアトラブル(ダメージ髪・きしみ・パサつき・抜け毛・薄毛等)がある
- 脂性肌
- オイリー肌
- 頻繁にスタイリング剤を使用する
- 短時間でシャンプーを済ませたい
- スッキリとした洗い上がりが好き
アミノ酸系シャンプーは肌にやさしいとはいえ、すべての方に合うとは限りません。
自分の頭皮や髪に合ったシャンプーを見つけることが大事です!
特にAGAや薄毛のような頭皮への刺激が厳禁な場合、アミノ酸シャンプーはとても相性が良いと言われています。
将来の髪の毛のためにも、頭皮ケアに繋がるアミノ酸シャンプーをぜひ使ってみてください。
頭皮ケアに繋がるシャンプーはこちらでも紹介しています。
アミノ酸シャンプーで髪がきしむときの解決策
① アウトバストリートメントを使う
アウトバストリートメントとは「流さないトリートメント」のこと。ヘアオイルやミルクなどです。
髪をドライヤーで乾かす前か後に、アウトバスを髪につけましょう。
アウトバスはモノにもよりますが、ダメージ髪の補修や保湿の効果も期待できます。
乾燥やきしみが強いなら、ドライヤーの「前後」につけるといいよ。
全身にも使えるオイルなんですが、髪のきしみはもちろんのこと、
- ヘアダメージ改善
- 枝毛や乾燥解消
- 髪質向上
- 紫外線防止
- ケラチンの硬化解消(かかと、ひじ、甘皮など)
- 爪質向上
- 全身の保湿
- 高級香水と同じAランクの香料を使用
- 香りが6時間以上長持ちする
- オイルが酸化しないので、油くさくならない
などなど。
並べるとうさんくさくなるくらい効果があります。
私もヘアサロンで取り扱っていますが、効果は絶大!
しかも使う量も少なくていいので、コスパ最高の万能オイルです!
質感はしっとり仕上がるのにサラサラと重くならない理想のオイルの仕上がりに。
重めにしたいならば、髪を乾かした後に1~2プッシュ調節するだけでOKです。
このオイルは美容師のわたくしの太鼓判付き!
使って損はありません!
③ 髪はすぐに乾かす
シャンプーだけでなく、髪を乾かさないことは髪がきしむ原因になります。
そのため、シャンプー後はすぐに髪を乾かすようにしましょう。
寝ぐせもつきやすく、髪と頭皮が乾燥する原因にも。
④ 他のシャンプーに変えてみる
アミノ酸系シャンプーを使い始めて数ヶ月たっても髪にきしみがある場合、思い切って別のシャンプーに切り替えることも一つの手。
おすすめは「H2O ウルリス ウォーターコンクモイストシャンプー」です。
ウルリスはラウラミドプロピルベタイン、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naが主たる洗浄成分。ラウラミドプロピルベタインはベタイン系と言われるアミノ酸系同様に低刺激な洗浄成分で発泡性が高いのが特徴です。
保湿成分がたっぷり配合されているので乾燥肌でしっとり洗い上げたい方ににおすすめのシャンプーです。
パーマやカラーでパサついている髪の毛にも相性抜群です。
市販品のアミノ酸系シャンプーを購入する際の注意点
シャンプーの価格は洗浄成分によるところが大きいもの。
例えば、ドラッグストアのシャンプーはアミノ酸系という名称で販売しながら主たる洗浄成分が刺激が強い高級アルコール系の場合もあるので注意が必要です。
例) 水 ラウレス硫酸Na ジステアリン酸グリコール、ジメチコノール、ココイルサルコシンNa …
ココイルサルコシンNaが配合されていますが主たる洗浄成分は「ラウレス硫酸Na」なので洗浄力が強い高級アルコール系シャンプーです。
こういうシャンプーをアミノ酸系シャンプーと売っている場合もあるので気をつけましょう!
髪や頭皮にやさしい成分のシャンプーは、ノンシリコンでもきしみにくいものが多いです。
値段こそ高価なものもありますが、長い目で見るとコスパが良いものがほとんど。
まずはアミノ酸系シャンプーを使い続けてみてください。
まとめ|アミノ酸シャンプーは使い続けるのがポイント
アミノ酸シャンプーは性質上、使い始めはきしむことが多いです。
しかし、使い続けることで髪の質も良くなり、頭皮に刺激も少なく薄毛予防にも効果的と良いこと尽くめのシャンプーです。
その分使い方を間違うと、頭皮トラブルを起こしたり、髪にきしみが出てしまうことことも。
まずは正しい使い方を覚え、髪をキレイに育てられるように使えるようになりましょう。