自然の中で得る貴重な経験|子供の人間性や考える力を育む原体験

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原体験』って知ってる?

子供の頃に五感すべてを使って自然体験することだね

この記事では、「原体験」とはなにか。

子供の頃になぜ、原体験をした方がよいのかをお伝えするとともに、様々な自然体験から得られる子供への影響やメリットをご紹介します。

結論として「原体験」とは、たくさんの成長を子供に促してくれる自然の中から得られる学びです。

視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚など、自分の五感のすべてを使って体験することで、物事を理解する力を高め、自分の中で考えを認識し、子どもが自分の生きる力の基礎をつくっていきます。

 自然体験は子供たちが自分自身や周りの世界を知り、自分で考え、自分で行動し、自分で解決する能力が身につくとされています。

「原体験」は子供の人格形成や行動の方向性に影響しやすい幼少期の自然体験を指します。一般的に8〜10歳くらいまでに経験すると良いとされており、思春期に入る中学生くらいの時期にも良い影響を与えてくれます。

自然体験の活動から得られる生きる力

そもそも「生きる力」って何?

人や社会と関わりで、色んなことに興味を持つきっかけになる

「豊かな人間性と自分で考える力」だよ

「生きる力」を学べる自然体験は、テレビや写真からだけでは得ることの出来ない経験を、実際に体験することで得ることができます。

草花の成長、動物との触れ合い、海や山などの野外活動、キャンプや野菜の収穫体験、身近なところでは公園や散歩の中で自然に触れる時間も原体験になります。

原体験をすることで得られる「生きる力」

自然体験で五感を刺激することで身に付く力はさまざま。

  • 自然に対する親しみと構造の理解
  • 理科的知識が自然と身に付く
  • 環境や生命の大切さを知る
  • 想像力・発想力・表現力
  • 洞察力や俯瞰で物事を考える力が付く
  • 疑問を解決しようとする気持ち
  • 探究心・自主性の芽生え
  • 協調性やコミュニケーション力が付く
  • 健康で丈夫な体になる
  • 情緒の安定
  • 食の大切さ

子供たちが自然体験をするため場所には、身近な公園、森林公園、浅くて流れの緩い川、海浜公園周辺などの自然の中、近くにあれば農場や牧場などの農村地帯がオススメ。

他にも安全に体験できる場として、植物園、動物園、水族館などの施設もオススメ。

触れ合い体験のイベントが行われているところが多く、ぜひ体験してみてください。

自然体験で得る能力と遊び

1.自然の中で遊ぶ

山や川、公園内などで子供が遊ぶことで、自然の中で生き物たちがどのように生きているかを理解することができます。

自然に触れて遊ぶ中で、「水は上から下へ流れる」「土を固めると川みたいに水が流せる」という理科的な知識が自然と身に付きます。

天気の変化で生き物がどう行動するか、季節で草花の様子がどう変化するかなど、子供は観察力や全体を把握する俯瞰力を身に付けます。大人の私たちが当たり前だと思っていることでも、子どもたちは遊びを通して知識として学び、自然の成り立ちを肌で感じていきます。

2.落ち葉拾い、木の実集め、貝殻集め、砂遊び

自然の中は子供たちの知らないことで刺激がいっぱい。

 「なんで?」「どうして?」といった疑問がどんどん溢れ、「知りたい!」という知的好奇心がさまざまな探求心を生み出します。

子供たちは遊びながらも頭の中ではたくさんのことを考えています。 中には自然の中のモノでしか生まれないアイデアもあるかもしれません。

公園では落ち葉や木の実で色々な形を作ったり、ごっこ遊びをしたり。

砂場や砂辺では絵を描いたり、砂山を作ってトンネルや川を作ったりと、自由な発想で遊ぶことで想像力が膨らみます。

子供が「どうすればいいか?」という疑問を子供なりに考え、試していくことで疑問を解決する能力が鍛えられていきます。

一緒にいる大人が解決するのではなく、子供に「どうすればいいと思う?」など自分で考えてみることを促してみましょう。自分で考える【思考力】を成長させましょう。

3.生き物との触れ合い

海、川、山以外にも公園や道端、いろいろ場所で生き物に出会うことができます。

動物園や牧場では、テレビや図鑑でしか見れない動物との触れ合いができますね。 

「かわいい」「怖い」「おもしろい」「触りたい」と様々な感情を持ちながら関心を持つことでしょう。

「ザリガニやカエルを捕まえたい!」

「カナヘビさんを育ててみたい!」

捕まえて飼ってみるのも立派な原体験ですが、子供にとって「生き物を育てる」ということは難しいことです。

上手に育てる事ができずに途中で死んでしまい、悲しんだりすることもあると思います。

そうして生き物と接するなかで「生命の大切さ」「命を育てる難しさ」を子供なりに感じ取り、生き物に優しく思いやれる姿が見られるようになれます。中には図鑑でしっかり世話の仕方を調べる子もいるでしょう。

4.食育につながる家庭菜園や収穫体験

プランターで野菜を育てる家庭菜園。畑で収穫体験をすることも、食べ物への興味を持つ「食育」につながる自然体験です。 

種まき、水やりから世話を行って、野菜や果物が育つ過程を体験することで、収穫をするまでの難しさや楽しみを感じ取ることができます。

出来上がった野菜や果物は、お店と違って土がついていたり、形がそれぞれ違ったりと発見は様々。 育てた野菜などに愛着を持ったり、苦手だった食べ物を克服できたりと、食育にも繋がりやすく、食べ物の大切さを学べます。

おすすめの自然体験プログラム

日本全国には自然体験プログラムを運営しているNPO団体や、市町村、企業がたくさんあります。

主催している団体にもよりますが、一回の参加のものから、一年間通して参加するものまで様々です。

普段の友だちや家族以外の大人と一緒に何かを体験することで、コミュニケーション能力を高めるきっかけになります。

予約は簡単にできるので、週末や夏休みを利用してみてはいかがでしょうか。

SOTOASOBI

こちらのアウトドアレジャー専門の「SOTOASOBI」さんはお得なプランが全国から探せます。

キッズ特集、ファミリープランと充実。子供が何歳からできるかなど、しっかりと紹介されていますので参考にして下さい。

親子で参加できるアクティビティを探している方、旅行と一緒に気軽に体験を楽しみたい方はオススメのサイトです。

MORIUMIUS(モリウミアス)

宮城県にある雄勝の豊かな森と海と里で、自然とともに生きる暮らしを体験する。

こどもの複合体験施設「モリウミアス」

陸の雄大な自然や漁村文化とつながる、このまちならではの暮らしを営みます。

  1. 短期コース
  2. 7泊8日コース
  3. 1年間の漁村留学コース

3つのコースがあり、対象学年は全国の小学4年生〜中学3年生参加可能。

親元を離れて生活する寮の共同生活が基本になります。

①短期コースは親も滞在できますが、他の②、③コースは親は滞在できません

②7泊8日コースは学校の夏休みなど長期休みの時期に開催されます。

③1年間の漁村留学コースとは、主に都市部に住む小中学生が1年間親元を離れ、雄勝町の小中学校に留学生 ( 転校生 ) として通いながら寮での共同生活を送る取り組みです。

親以外の大人たちとの交流。子供たちが考えて、毎日の生活を営みます。基本的に行うことは子供が主導になるので、自分たちで考えて動くことが身に付き、相手を思いやることの大切さが身に沁みます。

早稲田こどもフィールドサイエンス教室

「早稲田こどもフィールドサイエンス教室」は、初等理科教育を研究する露木和男教授(早稲田大学)によって監修された、フィールドワーク重視の自然体験教室。

季節によって異なる自然の姿に触れるため、1年単位で申し込みます。

「早稲田こどもフィールドサイエンス教室」が対象とするのは年長~小学校5年生。「食物連鎖」「化石」「昆虫採集」など、好きなテーマを選んで参加します。実物に触れながら地球の仕組みを学びます。

場所は主に東京、神奈川、埼玉、千葉で実施され、基本的に朝から夕方まで一日フルに活動します。

国際自然大学校

国際自然大学校は、自然体験活動の提供や、野外教育施設の運営を手がけるNPO法人。

東京・山梨・栃木・神戸・京都・福岡・沖縄に拠点を持ち、「アウトフィッター(自然や人とのかかわりの中で、人生を前向きに生きている人)」の育成を掲げています。

国際自然大学校の自然体験プログラムは、初心者向けキャンプ、親子で参加できる登山など。日帰り、宿泊体験、子どもが楽しめるプログラムがたくさんあります。

プログラム対象は年少から中学生と幅広く対応しています。

国際自然大学校の名物プログラムに「いつ来てもいつ帰ってもいいキャンプ夏」があります。

この通称「いついつキャンプ」は、あつまった子どもたちで『作戦会議』を開いて活動を決める名物キャンプ。

スタッフも安全管理は丁寧にしますが、子どもと同じ目線で一緒にアイディアを出し合う・やってみる・楽しむことを大切にしています。

とスタッフさんが語っています。

「土砂ぶり雨に負けないでウォータースライダーをつくる!」
「たき火で足湯を作って、足湯に浸かってたき火でマシュマロ&焼き芋」
「キャンプ場にサウナをつくる!」

これらすべて「いついつキャンプ」で楽しんだ子どもたちのアイディアです。

国際自然大学校のプログラムは「やってみたい」を重視しているので、初心者でも楽しみやすいイベントが多いですよ。

ネイチャーキッズ

ネイチャーキッズのテーマは「共に過ごし、友に学ぶ」。

キャンプで一緒に過ごした地域の人や友達とのつながりを大切にし、共に生活と実体験を積み重ねる中で育みます。五感(見る、聞く、味わう、嗅ぐ、触る)を通じた自然の学びは、他では得られない体験になります。

牧場、スキー、山村生活、農業、料理、乗馬、釣り、etc…

場所は北海道、福島、長野、山梨、群馬、神奈川、が主で。島では伊豆諸島・三宅島のマリンキャンプなどが過去に開催されています。

対象は小学生から中学生となっています。

そらまめキッズアドベンチャー

『そらまめキッズアドベンチャー』では課外活動を通して、互いに助け合い協力しあう心、自分の役割を果たす責任感、行動力、問題解決能力など子どもの生きる力を育みます。

活動拠点は関東・関西がメインになっており、工場見学・自然体験・職業体験・スキーキャンプ等のツアーが豊富です。中でも「年中・年長さんOKツアー」がカテゴリーにあるので、小さい子の参加できるツアーが探しやすくなっています。

「俊足かけっこ☆そらまめ秋の大特訓ツアー」など、身体の使い方から教えてくれるツアーもあり、運動の楽しさをコーチが教えてくれます。運動会や普段の遊びの中で役立つ身体の使い方は、原体験にも通ずるのでオススメです。

「そらまめキッズアドベンチャー」は与えられ、教えられる受身の学習だけでなく、自分で体験・感じることで新しい世界に、自ら進んで学習できる子どもを目指しています。

自然体験をすると頭の回転ががアップ

自然体験って勉強に関係なくない?

実は自然体験を多く経験した方が脳が活性化するんだって

子供は原体験をすることで、自己肯定感や自主性が高まり自信を持つことができます。

自分で考える力や問題解決能力が身につく事が多く、子供自身が興味あるものや必要なものを自分で学ぶ姿勢が身につくため、多くは学習意欲が高まります。

特に体を動かすことで心肺機能が向上し、脳の認知機能が向上します。そのことで学力アップにつながると言われています。

さらに自然に触れることで集中力や注意力が回復し、さらにストレスがやわらぐことが科学的にも根拠づけされています。

つまり、体を動かすことで脳の機能が高まり、他の分野の学習にも積極的になることで、学習能力もアップしやすい脳の環境になる結果に。

文武両道の人ってこういう事なんだ

勉強だけ詰め込んでもダメなんだね

自然には規則性や不規則性が混在していて、その中から子供なりにさまざまな発見をすることができます。自然体験をすることで五感が刺激され、創造性や自主性など脳の発達に良い影響を与えます。

週に1回でも自然に触れる方がストレスが減るんだって

気分転換て大事なんだね

自然体験は身近な場所でもOK。場所や種類をご紹介

自然体験をするとなると、遠い場所に行ったり準備が大変だと思っていませんか?

実は意外と身近で気軽にできる場所がたくさんあるんです。 

近場の公園や川、田んぼのあぜ道、家の周りや庭でも学ぶ要素がたくさんあります。

気軽に楽しめる体験でも、十分に子どもの原体験につながります。パパやママもどうか構えずに安心してください。

お家でできる原体験

  • 家庭菜園や植物の世話
  • 料理
  • お家まわりの虫取り。
  • カナヘビ・蝶・カブトムシやクワガタなど生物の飼育。

家庭菜園は生育が早い二十日大根や、世話が簡単なミント・大葉などシソ系がおすすめです。

プランターでもできますし、二十日大根はあまり季節を選ばず、ミント・シソ系も暖かく日差しを当てていれば、生命力が強いので簡単に成長します。

料理はさまざまな工程があるので、子供の月齢に応じて変えられます。1歳くらいのお子さんでは、バナナの皮むきや柔らかい身をすりつぶすことも楽しめるでしょう。

お子さんと一緒に捕まえた昆虫や生き物を飼う、というのも原体験の一つです。カブトムシやクワガタなどを購入して育てる場合のもいいと思います。

そこからさらに昆虫について調べたり、育成方法を学んだりすることでお子さんの好奇心や探究心が育まれます。

川や海

  • 水遊び
  • 貝殻集め
  • 生き物探しや魚釣り
  • 砂浜や浅瀬

暖かい季節には川や海で水に触れながら自然を楽しみましょう。 

川では小さな魚やエビやカニを探すのも楽しく、川によっては魚釣りも楽しめます。平たい石を水面に投げて水切りや、笹舟や葉っぱを浮かべて水の流れが分かるきっかけにも。

海では泳いで遊ぶ以外にも、砂浜で遊んだり、貝殻や綺麗な石を探して遊ぶこともできます。 浅瀬や岩場では様々な生き物がいて、生き物それぞれに役目があるなど知ることで、さらに探究心が育ち、海は理科的知識が身に付くきっかけにもなることが多いです。

自然の多い公園

  • 自然観察
  • 草花遊びなど
  • 木登り
  • アスレチック

自然の多い山や公園では、四季の変化から様々な発見や気づきが生まれます。 季節によって変わる自然の姿を見ることで、感受性や心が刺激されるでしょう。

春夏秋冬の草花の変化。 春は桜の花びら。夏は生命力に溢れたひまわりの種やセミの抜け殻。秋冬には葉っぱや木の実が落ちていますね。これらを集めたものを材料にした製作遊びや、どんぐりなどを具材に見立てたごっこ遊びは、子どもの想像力を育みます。

木登りやアスレチックは身体を丈夫にするだけでなく、登り方を考える力ことで身体の使い方を覚えます。危険は伴いますが、しっかりフォローしてあげることでみるみる上達していきます。

登山、トレッキング

登山といっても高い山でなくてOK。車で行ける場所、子供でも大丈夫なトレッキングコース、初心者でもOKなコースもあります。

高い場所に生息している動物、植物、果物を見ることで、いつもとは違う経験を得る事ができます。自然の雄大さを感じながら親子で散策を楽しみましょう。

普段と違う場所と歩き方で、体を動かす楽しみを味わえるのも登山やトレッキングの醍醐味です。 頑張って歩き目的地に着くことで達成感を味わえます。やり遂げることで自信と体力をつける良い機会になるでしょう。

キャンプ

キャンプはなんと言っても原体験の宝庫。

キャンプは非日常の空間が原体験を凝縮してくれます。

  • テント設営
  • 薪割り
  • 火おこし
  • 水汲み
  • 料理
  • 星空観察
  • etc…

自然を体験できることが盛りだくさん。

火の熱さを感じながら料理、水を汲んだ重いバケツを運んだり、テントや寝袋の中で寝たり、自然の音しかしない朝に起きる。余計な光のない星空を観る。

他にも工夫次第でキャンプは様々な体験ができます。子供の年齢に合わせて、自然体験をできるとこから始めるのがよいと思います。

牧場で本物と触れ合い 

いつもはテレビや図鑑で見ている動物達を、実際に見たり触ったりできる牧場。

牧場には動物園ではいないことが多い畜産系の動物がたくさんいます。

牛、鶏、豚、羊、ヤギ、馬やポニーがいることもあります。

牧場では酪農体験ができるところが多く、搾乳や餌やりに加え、チーズやアイス、ソーセージなどを作る体験ができるところもあります。食育の一環としてもオススメ。

アレルギーにはご注意ください。

また、牛や馬は賢い子が多く、ルールを守りながらであれば、長く触れ合うことが可能です。

ただし、臆病な子や物音に敏感な子も多いので、大きな声などで怯えないさせることのないようにしましょう。

まとめ

自然体験では、豊かな自然や生き物と触れ合ったり、家族や友だちと関わったりするなかで、子どもはさまざまな力を育むことができます。

子どもが自分からやってみたいと思ったこと、考えたことは積極的にさせてあげましょう。

うまくいくこともあれば、失敗することもあります。トライアンドエラーを繰り返すことで、失敗を恐れずに挑戦し、考えることの積み重ねが子どもの発達においてとても大切です。

大人が口出せず、大人に見守られながら挑戦できる環境があると、子供は安心して様々なことに自分からチャレンジするようになります。積極的な行動や自主性にも繋がるので、子どもの気持ちに配慮しながら関わってあげましょう。

自然体験をさせる時に親御さんが不慣れな場合、不安を感じる時には、子どもや親子向けの自然体験プログラムを上手に活用するとよいと思います。

一番大切なのは、子も親も楽しんで体験することです。無理をせずに、出来ることを楽しみましょう。

ゆとり

ゆとり

雑学大好き美容師。双子と末っ子の3兄弟の父。
育毛・薄毛ケア・子育て・暮らしの知識を中心に、日々の暮らしを豊かにする情報を発信していきます。
「人生にゆとりと潤い」をテーマに生活を快適にしましょう。

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