「ちゃんと書いたのに、なんで読まれないんだろう」
そんな風に感じたことはありませんか?
もしかすると、あなたの文章には“気持ち”が足りていないのかもしれません。文章に感情をのせることで、読者の心にグッと届く言葉に変わります。
本記事では、発信初心者でも実践できる「感情の伝え方」と「ベネフィットの伝え方」を紹介します。
ちょっとした言葉選びの工夫だけで、あなたの文章がもっと読まれ、共感されるようになるヒントをお届けします。
目次
なんで“気持ち”が乗った文章は読まれるのか?
ブログやSNSで発信してると、「気合入れて書いた記事より、テキトーに書いた投稿の方が伸びてるやん…」って思ったこと、ありませんか?
これ、実はよくある話なんです。なぜかというと、文章の中に“気持ち”がちゃんと乗ってるかどうかが、読まれるかどうかの分かれ目になってるから。
読者って、言葉の端々からその人の熱量やテンションを、無意識に感じ取っています。「これいいよ!」って誰かが言ってるとき、本当にいいと思ってるのか、口だけなのかって、なんとなく伝わりますよね。それと同じ。
たとえば「この商品、めっちゃ便利です!」ってだけだと、ちょっとぼんやりしてますよね。でも「これがあるおかげで、朝バタバタしてた準備が10分も早く終わるようになったんだ」って書くと、一気にリアルな情景が浮かんできます。
つまり、感情がこもった言葉って、それだけで読者に「自分にもそうなれるかも」という“理想の未来”をイメージさせる力があるんです。
逆に、どれだけ知識が詰まっていても、ただ説明するだけでは心に響かない。「理論」より「気持ち」の方が先に届くこと、意外と多いんですよ。
「ちゃんと書こう」と思えば思うほど、説明くさくなったり、テンプレみたいな言葉ばかりになったりしがち。でも大事なのは、“あなたがどう思ってるのか”という「体温がある言葉」なんです。
感情をのせるには、普段の言葉づかいがカギ
「感情をのせるって言われても、具体的にどうすればいいの?」って思いますよね。
結論から言うと、ヒントは“普段の会話”の中にあります。
たとえば、友達と話してて「それめっちゃいいじゃん!」って自然に出た言葉とか、SNSで誰かの投稿を見て「わかる、それ私も!」って思ったときの感覚。
実は、そういうリアルな言葉こそが、読者の心にも届きやすいんです。
文章になると急に「〜である」とか「〜してください」とか、かっちりしすぎる人が多いんですが、かえってそれが壁をつくってしまいます。
逆に、「〜なんだよね」「〜だと思ってる」といったちょっと崩した言い回しの方が、ぐっと親近感が出るんですよね。
これは「雑に書こう」って意味じゃなくて、「素のあなたをちゃんと出そう」ってこと。
丁寧すぎる文章は安心感があるけど、感情までは伝わりにくいことが多い。だから、読者との距離を縮めたいときは、少しカジュアルに寄せた方が効果的なんです。
たとえば、
「このアプリは便利です」より
「これ使い始めてから、ほんとにストレス減ったんだよね」
後者の方が、“気持ち”が乗ってるし、その気持ちが読者にも伝染します。
また、日常の中で「この言い回し好きだな」と思った言葉は、メモっておくのがおすすめ。X(旧Twitter)やnote、YouTubeのコメント欄にも、感情が乗ったリアルな言葉がたくさん転がってます。
ちょっとした言葉選びが、文章の空気をガラッと変えることもありますよ。
ベネフィット×感情で、グッと刺さる文章になる
読まれる文章には、感情だけじゃなく“読者にとってのメリット”も必要です。
このメリットのことを「ベネフィット」って言います。
たとえば、あなたが何か商品やサービスを紹介するとき。
「こんな機能がありますよ」と言われるより、
「これがあると、朝10分ゆっくり寝られるようになるよ」と言われた方が、「それ欲しい!」って思いますよね。
この“使ったらどうなるか”という未来を見せてあげることが、ベネフィットなんです。
でも、ただベネフィットを並べるだけじゃ、読者の心には届きません。
大事なのは、そのベネフィットに感情をのせること。
たとえば、
- 「1週間で-3kg!短期間で結果が出ます」だけだと、ちょっと広告っぽい。
- でも、「久しぶりに昔のジーンズが入ったとき、思わず泣きそうになった」って書いたら、めちゃくちゃリアルですよね。
同じ事実でも、感情が入ることで、ぐっと人の心に刺さるようになるんです。
しかも、読者によって響くポイントって違います。
「早く効果が出るのが嬉しい人」もいれば、「無理せず続けられること」に魅力を感じる人もいます。だから、いろんな角度からベネフィットを伝えていくことも重要です。
たとえば、
子育て中の人なら「子どもとの時間が取れるようになるよ」っていうベネフィットが響くし、
ひとり暮らしの人には「自分のペースを守れる」ってほうが刺さるかもしれません。
ベネフィットは、言ってみれば“未来の予告編”。
その中に“あなたの実感”という感情を込めることで、読者の頭の中にストーリーが浮かびます。
このストーリーこそが、記憶に残る文章の正体なんです。
まとめ
読まれる文章には、テクニック以上に「気持ち」が必要です。ただ情報を並べるだけでは、読者の心には届きません。
ちょっとした言い回しや、普段の会話の中にあるリアルな感情をのせるだけで、文章はぐっと親しみやすくなります。
また、読者が読みたくなるのは、「自分にとって得になる」と感じたとき。
つまり、ベネフィットを具体的に提示することが大切です。
ただし、事実を並べるだけではなく、その中に感情やエピソードを添えることで、よりリアルに、より深く伝わるようになります。
感情×ベネフィットという組み合わせは、読者に“理想の未来”をイメージさせる強力なツールになります。これは誰にでもできること。むずかしい表現はいりません。あなたの中にある実感や言葉を少しずつ言葉にしていくことで、発信の力は確実に育っていきます。
完璧じゃなくてもいい。あなたの気持ちがちゃんと乗った言葉は、それだけで誰かの背中をそっと押してくれるものです。