美容師や理容師(床屋さん)が態度に出てしまうほど、来てほしくないと思うお客さんに出す「サイン」についてお話します。
次回から来ないで欲しいなぁと思うお客さんには、正直態度に現れる可能性はあります。
態度に現れる来るなサインとは
- アシスタントに任されがち
- 会話がふくらまない
- 手早く終わらされる
では、どのようなお客さんに対してこのような態度が出るのでしょうか。
美容師が正直「もう来てほしくない」と感じるお客様の特徴をご紹介。
また、「歓迎されるお客様の特徴」についてもまとめましたので、ぜひ最後までお読みください。
目次
美容院に来るなと思うお客さんの嫌な特徴
美容師を20年の経験上、嫌がられるお客さんの特長をご紹介。
横柄で自分勝手なオーダーをしてくる
美容師の仕事は「お客様の体の一部である髪の毛」を扱うことです。
そのため、美容師が大切にするのは、お客様との協力と信頼関係です。
お客様の要望を最優先にしつつ、それを実現するためには「美容師としてのプロの意見や提案」に耳を傾けていただくことが必要です。
もちろん「やりたいスタイル」や「こだわり」は大切ですが、髪の状態や履歴によっては不可能なことも。
一般の方はプロではないため、理解しているようで実際には分かっていないことがあります。それは当然のこと。
そうした場合には丁寧に説明し、お客様に納得してもらった上で施術を受けていただくことが美容師の役割です。
やみくもに「ダメ」と言ってる訳じゃありませんよ。
しかし、「いいから私の言う通りに切れ!!」といった横柄な態度を取るお客様とは信頼関係を築くことができません。
そのままお客様の言いなりに施術を進めるた場合、仕上がりに対してクレームを受ける可能性が高くなります。
実際、このような方はクレームやお直し率は高めです。
そのため、美容師はお互いを尊重し合えないお客様には来てほしくないと思うもの。
また、お金をいただく対価として技術を提供するので、本来「お客様と美容院(美容師)」は対等な関係です。
それを勘違いして「お客様は神様だ」と横柄な態度を取るお客様は美容師から敬遠されるでしょう。
遅刻・ドタキャンは時間泥棒
前提として、やむを得ない事情の遅刻・キャンセルは仕方ありません。
例えば、事故渋滞にはまってしまった場合、家族の訃報・体調不良などはやむを得ないことです。
連絡をもらえれば、予約日やメニュー変更で対応可能な場合もあります。
しかし、問題はそれが常習化してしまうと美容師から嫌がられてしまいます。
毎度のドタキャンはその時間がムダになってしまい経営を圧迫します。
何度も繰り返されると、時間の「万引き」にあっているようなものです。
遅刻は次の予約のお客さんに迷惑がかかります。
他にも予約時間よりも大幅に早く来たり、遅く来たりして「時間がないから早くして!というお客さんも困りもの。
そんな風に「時間泥棒」をしてしまう遅刻・ドタキャンが常習化しているお客さんは、美容院から来て欲しくないと思われやすいでしょう。
美容院のルールに従わない
美容院のルールに従わないお客さんは嫌がられます。
例えば、予約制の美容院に毎回飛び込みで来店するようなお客さんです。
予約制のお店かどうか分からず、初めての来店が飛び込みになった場合は仕方ありません。
ところが、予約制であることを知ったうえでその後も飛び込み来店を続けるような方は美容院からは嫌がられることでしょう。
完全予約制の特長は、「しっかり時間を確保した接客」です。
せめて行く前に電話で確認しましょう。
ほかにも、毎度料金を値引き交渉してくる方、他店と比べて高いと言ってくる方。
本当に嫌なお客さんには「はっきり」伝える
美容師側が「本当に来るな」と思ったお客さんには「もう来ないで下さい」とはっきりと伝えることがほとんど。
例えば
- (再三遅刻を繰り返しているお客さん)今度遅刻した場合、ほかのお客さんの迷惑になるので予約キャンセルにさせていただきます
- これまで〇回ドタキャンをされているので、恐れ入りますが今後は予約を受けかねます
- お店のルールに従えないなら今後ご来店はご遠慮下さい
正直、ここまではっきり伝えるケースは稀です。
多くの美容師は客商売ですからそつなくこなすのが大半です。
ほかのお客さんの迷惑になったらNGです。
その予約時間にしか来れなかったお客さんがいたかもしれませんしね。
美容師の態度に現れる「美容院に来るな」サイン
美容師歴20年以上の私でも、「もう二度と来てほしくない」と思ったお客様は10人にも満たないほど。
よほどのことがない限り、美容師から「来ないでほしい」というサインが出ることはほぼありません。
私の経験から、「もう二度と来てほしくない」と思ったお客様が来た場合にどのような態度を示すのかをまとめました。
ほかのスタッフに任せがち
ほかのスタイリストやアシスタントがいれば出来るだけ担当や施術を避けるでしょう。
ただ、忙しいお店の場合はアシスタントに仕事を振って仕上げ段階でスタイリストが戻ってくるケースもあるので見極めは難しいでしょう。
見極めとしては、次回提案やスタイルの作り方、アフターケアの方法などで、これからもお付き合いをする連想をさせてくれるかです。
会話をしない・そっけない
次回から来てもらいたくないお客さんなら、できるだけ会話をさけます。
また、話題を振られてもできるだけ会話がふくらまないようにとそっけない態度をとります。
仕事に黙々と集中し、とにかく早く終わらせることを重視します。
仕上げとアフターケアは簡素
今後も来てほしいお客様なら、仕上げまで力を入れて丁寧に対応します。
しかし、二度と来てほしくないと判断したお客様の場合、簡素に仕上げて早くお返しするでしょう。
簡素に仕上げることは考えられますが、それ以上に手を抜く美容師は少ないでしょう。手を抜いたことでクレームがついても困りますし、プロとしてプライドを持って仕事をしているからです。
余程のことがなければないとは思います。
中には黙々施術する美容師もいるので観察してみましょう。
「来るなサイン」を感じたら他の美容院を探そう
「来ないでほしい」というサインは稀
もし身に覚えがないのにそのようなサインを感じた場合、それは勘違いの可能性があります。
もし不愉快な思いをしたなら、「他の美容院に乗り換える」ことをおすすめします。
美容院はコンビニよりも多いほど飽和状態にあります。お客様と美容師の相性も大切ですので、いろいろなお店を試してみると良いでしょう。
バースデークーポンなどがない
お誕生日ハガキやサービスがないことで、「美容院に来るなサイン」ではないかと心配する人もいるかもしれません。
これは経営方針で送る対象を絞っている可能性や、そもそもクーポンがない場合も。
割引がなくてもその美容院を気に入っているならば、また行ってみてもよいと思います。
美容院に来るななんて到底思わないお客さんの特徴
お客さんの中には、「私は美容院に来るなと思われているかもしれない」と不安に思っている方もいるかもしれません。
例えば、以下のようなケースでは、「来るな」なんて思う美容師はほとんどいないでしょう。
- 一度だけ予約を忘れてたり、遅れてしまったことがある
- 特定のスタイルや施術を何度もリクエストする
- 時折、意見が食い違うことがある
このようなことは日常的に起こり得ることであり、美容師も理解しています。ですので心配しすぎず安心して美容院を利用してください。
「毎度遅刻やキャンセルを繰り返したり」「言ってることが二転三転する」でなければ大丈夫です。
来店回数が少ないお客さん
年1回、半年1回など来店頻度が極端に少ないお客さん。
まったく「来るな」なんて思いません。
むしろ年1回でも来てくれるのはありがたい存在です。
施術しにくい服装のお客さん
施術しにくい服装は「やりにくいな」と感じることはあっても「来て欲しくない」なんて全く思いません。
お客さんが施術しやすい服装まで気遣いすることが私はおかしいと思います。
どんな服装でもそれはお客さんの自由ですから美容師がうんぬん注文を付けるのは違います。
ただ一つ、硬くて分厚いパーカーだけは控えましょう。
髪が正確に切りづらく、お互いのためになりません。
会話がはずまないお客さんはむしろ大歓迎
会話がはずまないお客さんはむしろ歓迎されます。
会話が苦手なら読書でもゲームを持ち込んでもOK。
カウンセリングや途中での髪に関する質問をしっかりできていれば問題はありません。
ダサイ・おしゃれ・容姿は関係なし
美容師はお客様の外見が綺麗・不細工だから、オシャレ・ダサいとかそんなことで来店してほしい・来て欲しくないなどと思いません。
美的感覚なんて人それぞれでファッションは自分が楽しみ他人を不愉快にさせなければいいのではないでしょうか。
むしろ、美容師の力の見せどころ!
どんな人でもキレイに仕上げます。
割引の時だけ来る人
割引の時だけ来るお客に「美容院側が来て欲しくない」って主張しているとしたらあり得ないです。
割引が嫌なら割引をしなければいいんです。
割引券があるなら使って当たり前ですし、来て欲しくないならクーポンを出さなければいいだけ。
当日予約と初回飛び込み
当日予約は大歓迎です。事前にご予約がもらえるならば全く問題ありません。
同じように初回の飛び込みも大歓迎です。
これらは来るなというよりも、時間に余裕をもってきていただけると、お互いの満足度が上がるのでおすすめです。特に初回の方は美容師側もお客さんの髪質が分からず、時間がかかることが多いです。
細かいニュアンスをお願いしたいときや、じっくり相談したいならば時間に余裕をもって来店といいですよ。
美容院に来るなとは思わないけど「困ってしまう」お客さんの特徴
美容院に来るなとまでは思わないけど「困ってしまう」お客さん。
最後にそんな困ってしまうお客さんの特徴をまとめました。
神経質な人
神経質な人は正直面倒くさいなぁと感じることはあります。
例えば
- カラーの地肌への染まりを完璧に綺麗になるまでやってくれという方
- 分け目の位置・数mmにこだわる方
- もみあげ数ミリにこだわって何回も指摘してくる方
こんな方は正直ちょっと面倒だなぁとは思います。
ですが、これも態度次第で「すみません」「ありがとう」といった態度が見える方なら来て欲しくないとまでは思いません。
美容師も感情をもった人間です。
ありがとうの言葉や態度で頑張れるかは全然違います。
身体や頭が動く人
美容師はハサミを扱う仕事です。
子供ならしようがないですが、大人でキョロキョロされるとちょっと困ります。綺麗にカットするのも難しいです。
下を向いたり、頭がななめになる方も意外と多く、こちらからご指摘することもあります。
プロなら大丈夫でしょ?
なんて言われたりしますが、カットの角度は繊細なもの。計算して切ることはできますが、わざわざ難易度を上げているだけです。
キレイに早く切ってほしいなら、頭をまっすぐにしている方が断然仕上がりがいいですよ。
途中から要望が変わる人
最初は「あまり長さは切らない」という要望でカットしていたのに、最後に「やっぱり段をいれて軽くして」など途中・最後に要望が変わる人は困ります。
カットは全てつながっているため、途中から切りなおすと、場合によっては全てやり直しになってしまいます。
なかには、一回切ってから「まったく違うスタイルにしたい」なんていう人も。
切りなおすと時間もかかるので困ってしまいます。
カウンセリングとまったく違うスタイルに変える場合、お店によっては別料金になる場合も。
「おまかせ」と言ったのに文句を言う人
おまかせと言っておいて文句を言われるのは困ってしまいます。
美容師はおまかせのでも、多くの場合はお客さんに好みを聞いたり、仕事や学校上大丈夫か、さらには施術前に確認を取ることがほとんどだと思います。
聞き取りもさせてもらえないでの「おまかせ」はギャンブルみたいなもんです。
結局やり直しになるので、要望があるなら場合は最初から伝えた方が良いでしょう。
声のボリューム(大きすぎ・小さすぎ)
ほかのお客さんがいる場合、大きすぎる声は困ってしまいます。
話す内容もセンシティブなものだったり、宗教的なものも美容室や理容室では基本タブーです。
声が小さすぎる場合も、会話がしずらかったり要望を聞き取りにくい場合があるので困ることはあります。
はっきり声が聞こえてる声で、まわりに迷惑がかからないボリュームが一番です。
セルフカラーしている人
セルフカラーをしている人に困ってしまうことがあります。
自分で黒染めしてしまうと、明るく染めたり、思い通りの色にできない恐れがあるからです。
だからと言って来ないで欲しいとは思いまないですし、お客さんを怒ることもありません。
自分でカラーをしている方は、いつ頃染めたのかを担当美容師にキチンと伝えましょう。
伝えてもらうことで不要なダメージを避けたり、カラーの仕上がりを向上できる可能性があります。
理想は高いのにケチな人
希望するヘアスタイルへの理想やこだわりが強いのは全く問題ありません。
しかし、理想が高いのにお金は一切払いたくないというスタンスだと困ってしまいます。
例えば髪の毛がボロボロで傷んでいるならトリートメントやホームケアにある程度お金をかけないと改善するのは難しいです。
ところが、一切お金をかけないのに仕上りに不満を言うような人は改善のしようがないので困ってしまいます。
ある意味1番困るタイプ。
まとめ|来てほしくないサインはレア
「来て欲しくない」と思われることは滅多に無いレアなケース!
その美容師が合わないと思ったら、思い切って他の美容院を探すのもありだと思います。
相性の良い美容師探しは大変ですが、自分に合った担当をぜひみつけてください。