自然災害を描く映画・ドラマで防災を学ぶ|心に残り、いざという時の備えになる

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自然災害が多い昨今。

大人だけではなく、子供たちにも災害を学んでもらうことが大事です。

2011年に起きた未曽有の大地震「東日本大震災」からすでに10年以上もの時がたち、さまざまな人の心や体に傷跡を残したものが風化してきています。

近年では能登の大地震や大型の台風、大雨が日本に多くの災害を起こしていますね。

それらの災害を最小限にするために、子供たちや多くの方に知ってもらうことが必要です。

アニメやドラマなら、子供たちも自然に学びやすく心に残りやすい。

最後に、東日本大震災を経験した筆者がおすすめする防災グッズをご紹介します。

新海誠監督が描く「災害アニメ映画三部作」

新海誠監督と言えば、大ヒットした以下の3作品が有名ですね。

  • 『君の名は。』(2016)
  • 『天気の子』(2019)
  • 『すずめの戸締まり』(2022)

共通するテーマとして、隕石の衝突・異常気象による降り続ける雨・大地震と津波といった天変地異による自然災害の脅威が描かれています。

新海監督は作品について、以下のように語っています。

「自然災害というのは、誰の身にも降りかかる可能性がある、自分の生活を左右するような大きな出来事。そういったものを描写することで、物語の世界が自分たちと地続きにあるんだと感じられる。」

引用:シネマトゥデイ

明日は我が身として、アニメ映像で見ることで少しでも災害の知識を得て、自分や周囲の人を助けることができるかもしれません。

「君の名は」から学ぶ避難誘導の大切さ

「君の名は」で起きる自然災害は彗星の落下。

もともとはひとつの彗星だったものが分裂し、主人公の一人である三葉(みつは)が住む糸守町に町に落下します。

この物語で語られるのは「自然災害への避難誘導の大切さ」

君の名は。の出発点となったのは新海誠監督が訪れた津波被災地・名取市閖上地区が発端です。

地区の人口7000人のうち約800人が犠牲となった場所。

避難施設も整っており、さらに津波到達まで1時間も猶予があったにも関わらず、津波接近まで住民の多くが避難行動を取っていませんでした。

原因は地震発生直後に防災無線の親局が故障したこと

市役所職員はそのことに全く気づいておらず、届かないマイクに向かって避難を呼びかけていたのです。

このとき、防災無線の異変に気付いていれば。他の手段で住民に避難誘導が間に合っていれば多くの命が助かったかもしれません。

劇中では三葉の友人である早耶香(さやか)が、防災無線を使って住民を避難誘導する場面があります。

これは、あのとき避難誘導の防災無線が正しく作動していれば助かったかもしれないという新海監督からのメッセージだったのではと思います。

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「天気の子」長雨で東京が水没するというリアルな災害

近年の長雨や熱波などの異常気象の増加は、地球温暖化が大きな要因であることがほぼ確実視されています。

「天気の子」では雲研究者として知られる気象庁気象研究所の荒木健太郎博士が制作に協力しており、リアリティが追求されています。

映画では「何年間も雨が降り続く」という想定ですが、実際には線状降水帯のようなかたちで、長期的にずっと雨が降り続けるというよりも短期的にすごい大雨になることが十分に考えられます。

作品の終盤では降り始めた雨が2年半の間やむことなく続き、東京の荒川、江戸川下流域の広範囲が徐々に水没していった様が描かれています。

「天気の子」のように雨が降り続いた場合、現実になればインフラが止まったりなど大騒ぎになるでしょう

作品ではたくさんの人がなくなるような描写はありませんが、雨による水害で生活環境が変わったさまが表現されていました。

同じように東京水没がある作品では「新世紀エヴァンゲリオン」でも描かれています。

こちらは雨のせいではありませんが、旧東京は海に沈み新しい東京になっています。(劇中では長野県松本市あたりに第2新東京市、神奈川県の芦ノ湖北岸あたりに第3新東京市が設置されています。)

新世紀エヴァンゲリオンでは南極の氷が溶けて地軸がずれたことで水位が上がり、完全に海に沈んでしまい人が住めない場所になってしまった東京の生活が見て取れます。

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東日本大震災をモチーフにした「すずめの戸締まり」

東北で生まれ、幼いころに東日本大震災を経験している主人公の鈴芽(すずめ)は震災孤児として描かれており、劇中では地震が起きるなど東日本大震災が直接的に描かれています。

震災のことをしっかり伝えてほしいという人もいます。思い出したくないという人もいます。記憶が鮮明な人もいれば、震災を経験していない子どもたちも増えています。

東日本大震災から10年以上もの時が流れ、当時の記憶が良くも悪くも風化してしまっています。

映画では主人公たちが、災害が起きた全国各地を巡り、その場所のかつての姿に思いをはせる場面が描かれています。震災後に人が住まなくなったり、まったく別の姿にかわった場所も。そんなところでも、かつては人の営みがあったのだと、災害がもたらした変化を表現したそうです。

道中訪れた兵庫県もかつて「阪神淡路大震災」が起きた場所です。現在の兵庫県は復興が進み、災害の爪痕は鳴りを潜め、今では当時を知らない世代が街に溢れています。

新海誠監督は、この作品について「苦しみや困難の先には希望がちゃんとあるし、過去の自分に『だから大丈夫だよ』と伝える未来の自分がきっといる。そんなことを伝えたくてこの作品を作りました」と語っています。

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新海誠監督の想い

映画「すずめの戸締り」でのインタビューで際、新海監督は「なぜ震災を取り上げるのか」ということには理由があると言います。

今の日本を舞台にした同時代の物語を書こうと思ったとき、どうしても“災害”は切り離せないと思うんですよね。

個人ではどうにもコントロールできないけれども、決定的に個人の生活を変えてしまうのが災害じゃないですか。大きな自然災害も同様だと思いますし、戦争もそうですよね。

そういう中で、その現実世界を舞台に物語を書こうと思うと、別に地震に限らないわけですけども、災害的なものと無縁に物語を描くことは僕にはできない気がして。自然に、どうしても考えてしまうというのが正直なところ。

引用元:知っトク東北より抜粋

災害などで廃墟になった場所は、かつてはそこに人が住んでいた場所です。

いろんな喜びや悲しみがあった場所ですが、災害後なにかしらの理由でそこに戻れないことも自然災害では起こります。

「すずめの戸締り」で鈴芽は幼いころの大震災が原因で、東北から叔母のいる九州に移り住んでいます。その後、鈴芽が体験する不思議な現象によって以前住んでいた東北に向かうことに。

災害を経験した人が元の土地に戻りたい気持ちも、戻りたくても戻れない感情があるわけです。

震災のことを伝えてほしい人もいます。

思い出したくないという人もいます。

震災を経験していない子どもたちも増えているなかで、新海監督のように「忘れないで」という願いが込められた作品が大事なんだと思います。

ドラマ「救命病棟24時シーズン3」で学ぶ

医療ドラマや災害対策ドラマなどでさまざまな注意喚起やテーマがあります。

そのなかでも、1シーズンすべてを大規模地震の医療・対策現場をつづった「救命病棟24時シーズン3」は学べるところが多い作品です。

ドラマ自体は2005年と古いですが、東京大地震をテーマにさまざまな問題提起をしています。

  • 災害時の医療の順番
  • 家屋倒壊で筋肉が挟まれ発症する重篤な疾患「クラッシュ症候群」
  • 災害ボランティア活動
  • 災害時の食糧問題
  • 政府対応と現場の意識の温度差
  • 震災後の心のケア

各エピソードでこれだけ多くを学ぶことができます。

2011年3月11日の東日本大震災は世界中に大きな衝撃を与えました。 

今後も日本各地でさまざまな地震が来るといわれています。

そこで私たちにできることは、「備えること」ではないでしょうか。

災害時に役立つ情報や知識があるだけでも、罹災したときの心構えが変わります。 

地震の被害だけではすまない現実を、このドラマから少しでも学び取ってもらいたいですね。

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防災知識とアイテムは備えあっても損はなし

かつての自然災害や水害を忘れないで考えることが、いま大事になっています。いつどんな災害が起きても不思議ではないほど地球規模で災害が増えていますね。

毎年の台風や大雨、地震など、これからのことを考えねばなりません。

筆者である私も東日本大震災を経験したひとり。

津波が来た場所ではありませんでしたが、当時の生活はドラマ「救命病棟24時シーズン3」に通ずるところはありました。

知識があるなしでその後の生活や気持ちは全然違います。そのためにも、多くの方に災害時の対策を学んでほしいと思います。

ここからは東日本大震災時に使ってよかったアイテムをご紹介しますので参考にしてくだされば幸いです。

固めて捨てるトイレ用凝固剤

便器などに設置した汚物袋に排泄した後、凝固剤を振りかけると排泄物が固まり、袋ごと可燃ごみとしてすてることができます。

震災時は水道を含むインフラが止まることが多く、特にトイレで困る人が多く見られました。学校のプールの水などを生活用水に並ぶ人が行列になっていたのを思い出します。

衛生面をたもつため、災害のストレスでお腹を壊すことも考えられるので、トイレの備えは重要です。

5回から300回まで必要な数量を選べるラインナップがあるので、家族分を用意しておくといいですね。

トイレに1日5回行くとして、1日5回×7日間=35回分 4人家族の場合は1週間で140回分必要です。

トイレットペーパー

トイレットペーパーは使いみちが多く、経済産業省でも各家庭でのトイレットペーパーの備蓄を推奨しています。普段から少し多めにストックしておくことをおすすめします。

ティッシュペーパーよりも利便性が高く丈夫でおすすめ。

保存のきく甘いもの

被災時は疲れたり気分が落ち込んだりしがちになるので、甘いものが食べたくなります。娯楽にも飢えるので、手軽に食べれる甘味系は重宝されます。

便利だったのは腹持ちのいいこんにゃくゼリー、個包装のようかんや焼き菓子、保存のきくアメやガムでした。

とくに小さなお子さんがいるご家庭は、お子さんがすぐ食べられるような甘いものを用意しておいたほうがいいと思います。

賞味期限が非常に長く保存食にぴったり。普段からストックしておいておやつ代わりに食べてもOKです。

災害時にこそ美味しい缶詰やレトルト食品を準備

美味しいものは元気をくれます。調理が簡単でちょっと豪華な缶詰やレトルト食品はおすすめです。

災害時こそ「おいしいご飯は正義」です。気分もあがるし、なによりも元気が出ます。どうしても気分が落ち込む避難生活では娯楽が少ないので、先ほど紹介した甘味同様に食事にはお金をかけた方が絶対いいですよ。

「おいしい缶詰」はおいしさにこだわった、ちょっとぜいたくなグルメ缶詰。

オイルまでおいしいソースはパンにつけたり、ご飯やゆでた野菜にからめたりできます。ドレッシングや炒め物の香り付けにも使えるなど、具材だけでなくソースまでおいしく食べられるよう、味付けにもこだわりました。

賞味期限は3年。開けたらすぐにそのまま食べれて、温めると更に美味しくアレンジ 方法も豊富。災害時の備えとしてバッチリなぜいたくな缶詰です。

全部をぜいたくにとはいいませんが、ご褒美に用意しておくと避難生活に潤いがでます。

液体ハミガキ

災害時でのオーラルケアは重要ですが、水が限られていることも。
液体ハミガキなら歯みがき後に水ですすがなくていいので便利です。

優れた吸収性で便利なダスター

普段なら汚れをきとったりするのに便利なダスターですが、災害時にいろいろな使い方で活躍できます。

汗をふいたり、ぬらして冷やすと氷のう代わり、ぬらすして吊るせば簡易的なエアコン代わり。

水もれや雨もりの掃除にも使えるダスターは準備している損はありません。

普段の掃除にもお役立ち。

反射板式ストーブ

最近ではオール電化のご自宅が多いため、災害時ではエアコンが使えないことも。

反射板式ストーブは部屋を暖める補助だけでなく、お湯を沸かせば加湿器と同じ働きを期待できます。

災害時でも灯油は比較的入手しやすく、電気不要なので万が一の備えに最適です。

電気が不要なので、保管場所に困らない方はぜひ備えましょう。

ここまで私の被災経験をもとに防災グッズをご紹介してきましたが、実際に何を準備するかは、ご自身の生活と照らし合わせることが大切です。

お子さんがいる家庭なら液体ミルクやそのまま食べれる缶詰タイプの離乳食、おむつも必須です。家族分準備するのが大変なら、防災バックごと購入することもおすすめですよ。

家族人数分あれば理想ですが、最低限ご夫婦分だけでも用意しましょう。

まとめ

震災に備えることは大切な事です。

「自分は大丈夫。」と思っていても、ある日突然起こるのが自然災害です。他にも火事や事故などの人災もいつ起こるか分かりませんよね。

いつ、なにが起きても大丈夫にする「備え」を考えることが、自然災害が増えているいま、大事なのではないでしょうか。

備えあればうれいなし!

ゆとり

ゆとり

AGAを撲滅したい雑学大好き美容師。双子と末っ子の3兄弟の父。
AGAと薄毛ケアを中心に、子育て・暮らしの知識など、「髪と暮らしにゆとりと潤い」をテーマに、日々の暮らしを豊かにする情報を発信していきます。

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